学習塾は教え方によって集団塾と個別指導の2つに分かれます。奈良県にも両方のスタイルがありますが、生徒にとってどちらが合っているかは、保護者からの要望をどれだけ聞き入れてくれるかも重要なポイントです。学校の宿題が終わらない生徒にはそのサポートもお願いできるでしょうか。今回は、学習塾での宿題の手伝いについてお話しします。
個別指導なら要望次第で可能です
個別指導の学習塾を選ぶと生徒ごとにカリキュラムが違いますので、塾の時間に宿題をやらせてもらえることもあります。しかし中学生や高校生になると成績アップ、定期テスト対策が優先されますので、基本的に小学生だけが対象と考えたほうがよいでしょう。
奈良県にも有名な個別指導塾がいくつかありますので、入会カウンセリングのときに希望すれば対応してもらえます。中学生が塾で学校の宿題をやりたいときには、自習時間を活用してわからないところだけを講師に質問することが一般的です。授業中の講師にはさすがに質問しづらいでしょうから、次の授業のために準備をしている先生を選びます。
宿題の教科によっては教えられない先生もいますから、その点も難しくなります。どちらかといえば個別指導塾は勉強が嫌いな生徒、成績が上がらない生徒が通ってくる傾向にありますので、学校の宿題も自分でできない場合は、塾の先生を頼りにしたほうがよいでしょう。
集団塾では自習時間以外で他の勉強をすることはできません
授業形式が集団方式の学習塾では、授業時間に学校の宿題をやることはできません。その日の授業で学ぶ単元があらかじめ決まっていますので、一人の生徒だけが違う勉強を学ぶことはできないわけです。ただ、自習で教室を利用しているときであれば自分のやりたい勉強ができますし、先生も質問に答えてくれます。
集団塾のメリットは、友達やライバルがやる気を出して学んでいる姿から刺激を受けるといったところです。自分がやりたい分野、苦手なところを伸ばす勉強もよいですが、他の生徒が学んでいる授業を自分だけ受けていないと置いて行かれるかもしれません。そ
れでは集団塾に通っている意味がなくなってしまいます。自分の学びたいスタイルによって選べるように、学習塾のほうも様々な方式を用意していますので、無料体験授業などを通してその塾のやり方、進め方をしっかりと把握してから、どの塾にするのか選ぶ必要があります。
独自カリキュラムの塾でも宿題をすることは無理です
奈良県内の学習塾の中には、学校の進度とは別に独自のカリキュラムで授業を行う学習塾もあります。暗記型の詰め込み授業ではなく自分で考えて説明する力が求められていることから、その力を磨くために複数の生徒でトークやディスカッションを授業の中心としています。
この方式でも生徒一人ひとりが別々のことを学ぶスタイルではありませんので、自分だけ学校の宿題をやるということは認めてもらえません。奈良県には独自スタイルの有名塾が多く、他県から通ってくる生徒もいます。学校の勉強も自分で考えて発見する学習がますます求められていきますので、その力を磨くためには独自スタイルの学習塾にはそれなりのメリットがあります。
ただ「勉強が嫌いでやる気が出ない」「せめて定期テストの点数を少しでも上げるために、学校の勉強や宿題の提出を優先させたい」と考えているのであれば、他のスタイル、個別指導塾などから選んでいくほうがよいでしょう。
学習塾にはいくつかのスタイルがありますので、選ぶときにはまずは自分が何を求めているのかはっきりさせる必要があります。受験対策がいちばん大事なのか、定期テストの点数を上げたいのか、せめて学校の宿題は自分でできるようになりたいのか、希望するラインによってどの学習塾にするかがある程度は決まってきます。