奈良の集団学習塾は、さまざまな特徴を持って運営されています。その中で、おさえておきたい科目は、やはり主要5科目に違いありません。中でも国語、算数・数学、英語は塾の個性が発揮されます。教材の様子、指導の流れ、評価の観点などがポイントです。
子どもに受けさせたい授業のポイントをまとめました。
どんな教材を使用するかが塾の特徴を決める
国語では、文学作品や良書の文章を取り入れたオリジナルテキストを作成し使用する塾があります。そんな塾にはパワーがあり、本当の学力をつけさせる指導力もあると考えます。
学んでおきたい科目として、国語の長文問題です。公立の小中学校では、この手の問題は出てきません。業者単元テストにも皆無です。しかし、学力検査などでは必ず出題され、内容を整理したり考えをまとめるなどの書く問題が多用されています。読んだり書いたり読み取ったりは、読書にある程度慣れ親しんでいればできることです。
また、言葉と漢字も訓練次第なところがあります。書く問題だけは、読み取りをしてそれに基づいてまとめ、適切な文脈で書かなければなりません。それなりの訓練がどうしても必要となってきます。数多くの作品を活用し、内容を把握させ、そのうえで書く問題を出題するテキストを活用する塾は、子どもたちの課題克服に立ち向かっておりすばらしい塾と言えます。
授業スタイルが塾の指導力を決める
集団でおこなう授業の場合、一コマの授業をどのような流れで組むかということがとても大切です。この授業の流れが見えやすいのが算数・数学の学習です。
授業過程を学ぶためには、算数・数学を学ぶべきです。課題解決型学習と言うスタイルが、子どもたちには大切です。まず問題から前時と違う点をとらえ課題を設定します。その課題に対し予想を立て、自分なりの解決を導きます。自力解決のあとは集団で学びあい解決をします。そして、共通項や合理的な方法でまとめをします。まとめの理解ができているか確かめの練習問題をします。この一連の流れを身につければ、見通しを持ったアクティブラーニングが実現するわけです。
自ら課題を設定し、ヒントなどを得て既習事項を活用しとにかく自力解決までします。その後は、さまざまな考え方を互いに説明し比較検討する中から、真髄となる考え方を導き出すのです。教師の一方的な説明や覚えこませではなく、自発的な学びの気持ちを大切にしたこの流れで、学ぶ意欲と自信が向上します。そんなサポートをする塾がすばらしい塾と言えます。
評価の仕方の観点がずれていない塾がある
評価の仕方がはっきりとわかるのは、英語ではないでしょうか。国語や算数は、まとめて書くことや数字や式の意味を説明することが近年求められている力です。しかし、英語の場合は、特に小学生の場合、書くことや理由を言うことが求められているわけではありません。コミュニケーションツールとしての第二言語として、英語に慣れ親しむことや実際に会話に生かせる力が必要とされます。
ですから、中学校では今年の全国学力・学習状況調査では、ヘッドフォンをして、個別に英語を話す能力が試されました。ペーパーの文法や記号や一文を書くものではなく、コミュニケーションの実力が問われました。塾で英語を学び、真の会話を楽しめるほどの実力をつけさせることのできる塾はすばらしいです。
整理すると、国語では書く力を身につけることが大切です。そのために文学作品などの長文をテキスト化し実践する授業を受けさせる必要があります。また、算数・数学では数字や式、文章の意味をとらえ説明する能力が必要です。その力を鍛える学習の流れを実践する授業をうけさせる必要があります。
最後に、英語ではコミュニケーション力を高める会話を重視した授業を受けさせる必要があります。学習塾で学んでおきたい科目と内容は、これらのことです。