奈良県は京都府と並んで学習塾の数が多く、世帯の学習意欲が高いエリアとして有名です。奈良県内には自社ビルを構えた大手から、個人の自宅を教室にしたこじんまりしたところまでさまざまです。そして、大手ならではの良い点、個人経営ならではの良い点がそれぞれあるので、紹介していきます。

個人経営から大手へというステップアップもある

自分の子どもを学習塾にいつ頃から通わせるかということに悩む時期が訪れます。そのとき、どんな決断を下すのかによって、子どもの将来の受験勉強に大きな影響を与えるでしょう。いきなり大手の学習塾に入れてメンタルを鍛えることから始めるのか、それともアットホームな雰囲気の個人経営の学習塾に入れてスロースタートするのかによって、子どもの気持ちは大きな差が発生します。

大手の学習塾に通うとなると、子どもはとても緊張して自分はやっていけるのか、他の頭の良い生徒について行けるのかといったとても不安な気持ちになります。一方、ファミリー要素の強い個人経営の塾だと、比較的敷居は低くなり子どもも大手よりは気軽に通うことができます。

ただし、個人経営の塾には不安もあり、いつまでも個人経営でよいというわけにもいかないだろうという親の気持ちもあります。月謝が安い分、情報量やノウハウが大手に劣ることは致し方ありません。しかしまず、学習塾というものがどんな雰囲気のものであるかを体験させるには、個人経営から始めるのもひとつのやり方です。

膨大な情報量と優秀な講師陣の差がある

大手の学習塾では、生徒の数も多いためそれだけ多くのデータを収集することが可能になります。膨大な生徒のデータを基に、今後の学習プランや改善点などを分析して、より進化していくことが可能なのです。

一方、個人経営の場合は、入ってくる情報量も少なく、経営者自ら足を運んでいろいろな機関から情報収集して回ったり、ネットなどで調べたりしなければなりません。ただし、ネットの情報は古いものも多いので、あまり参考になりません。情報収集を怠れば、単なる個室における自己満足の授業になってしまうおそれがあります。

学習塾に通う最終的な目的は、過酷な受験戦争を勝ち抜いていける力を身に付けることです。アットホームな雰囲気の中で仲良くやっていけるものではなく、たくさんのいろいろなタイプのライバルたちと切磋琢磨していかなければ成長できません。

そのためには、いずれ大手の学習塾の授業を体験するときが訪れます。大手は講師陣も優秀な人材が多く集まっています。学習塾は講師の評判次第で落ちぶれていくところもあれば、どんどん生徒が増える場合があります。優秀な講師陣が集まる大手塾を選ぶことが大切です。

なんと言っても資金力の差がものを言う

大手の塾の場合は、塾生の人数が多いため収益もそれなりに高く資金的に優位な状況であるため、たくさんの広告を打つことが可能です。受験生の子どもを持つ世帯へのDM送付や夏期講習・冬期講習などのチラシ投函のほか、ホームページ作成なども可能であり、たくさんの子どもや親の目に触れる機会を多く作ることが可能です。その結果、いろいろな塾を比較検討した親子が、大手の学習塾を訪れることになります。

まずは、失敗しても良いように、一定期間の定期講習に参加するケースが多いようです。奈良でもこの冬、さっそくいろいろな学習塾から冬期講習のお知らせが小学校高学年くらいの子どもがいる世帯に届いています。

教え方や進学率などの口コミが重要なのは、大手も個人経営も同じですが、やはり広告を打つ回数や手段が少ない分、個人経営の方は特に口コミが重要になってきます。親同士の間で「あそこは個人でやっているけど、子どもたちが楽しく通っているらしい」といった評判が立てば、10歳前後の学習塾デビュー組が「まずは個人経営から行ってみるか」ということになります。

 

奈良県内在住の方で、子どもをそろそろ学習塾に通わせたいが、どこにしたらよいのかわからないという親御さんは多いことでしょう。そんなときは、経験豊富な親御さんから良い個人経営の塾を紹介してもらうのもひとつの方法ですが、それでは物足りずもっとハイレベルな大手のところで勝負したいという子どももいるので、子どもの能力や性格に合った塾選びが大切になってきます。

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