1977年に奈良県生駒市で誕生した、こちらも40年を超える歴史を持つ集団形式の学習塾です。奈良県内に14 校舎を展開していますが、そのうち4校舎は2016年に経営統合した志学館ゼミナールの校舎を利用しています。
奈良市・生駒市など、県北部での知名度は高い部類に入ります。近年は集団形式だけでなく個別指導部門や英会話教室部門も併設し、2017 年には大阪の天王寺にも進出しました。
また、クオリティのみならず「他校がやらないような独特の試みをどれだけ実践しているか」ということも重視され続けているようです。そうした時代の流れを受け、KECゼミナールでもいろいろなおもしろい試みが行われています。
たとえば、プロジェクターとオリジナルテキストを用い、板書に費やす時間を削減することによって授業の効率化を図る「学View」や、毎授業前の5分間を通じて簡単なディスカッションを行い、生徒たちの考える力の向上を図る「モチベーショントーク」等は、全国的な大手にもなかなか見られないユニークな取り組みといってよいでしょう。
10校という教室も多い部類であり、ランキング1位の市田塾とほぼ同じ校数となっています。
独自の試み、モチベーショントークのヒミツとは?
このKECゼミナールは、奈良県はじめとした一部近畿圏では大きく教室を展開しており、生徒数も全国展開している大手学習塾に勝るとも劣らないレベルです。KEC自身も、全国展開していて知名度の高い大手学習塾をターゲットとして、いろいろと戦略を立てているようですね。
数多く存在しているライバル学習塾と差をつけるためにKECゼミナールが行っている試みのひとつが「モチベーショントーク」といったものです。静かに勉強をすることが求められる学習塾であるにも関わらず「トーク」というのは一風変わっておりますが、いったいどのようなものなのでしょうか。
そのネーミングにも勝るとも劣らず、この試みは学習塾においてかなりユニークなものとなっています。このモチベーショントークが行われるのは、毎回の授業がはじまる5分前。授業の準備もできたところで、教師からこのモチベーショントークの開始が伝えられるようです。
そのテーマは、「なぜ今勉強しなければならないのか」「失敗したときのものの考え方」「日ごろの勉強の取り組み方」「将来の夢に近づく方法」といったようなもの。これをわずか5分間、子どもたちに語り合ってもらうことが、この試みの趣旨となっています。
いったいなぜ、このような時間を設けるのか。それは、子どもたちに「考える力」を養ってほしいから。大人の間では「頭でっかち」と揶揄される人々が少なからず存在しています。勉強はできていてもそれを社会や生活のために活かす考え方を知らないため、結局低い立場や扱いに甘んじている人です。
いくら勉強がよくでき、豊富な知識を持っていたとしても、それを活用するための「マインド」がなければ、実社会では何の意味もありません。そうしたマインドの育成を学習塾としてKECが提案した結果、生み出されたのがこのモチベーショントークです。
わずか5分というとても短い時間でありますが、その間子どもたちには自分たちのこと、そして将来のことについてじっくりと考えてもらうようになっています。
それによって、「自主的に学習すること」そして「自立すること」が子どもたちの中にしっかりと身に付き、単なる頭でっかちではない、将来的に価値があり、誰からも求められる人材へと成長することができるのです。
KECゼミナールの集団形式のコース
KECゼミナールは、「低学年コース」「中学受験コース」「高校受験コース」「公立中学進学プライムコース」の4つの集団形式のコースに分かれています。各コースの対象学年や特徴をチェックしていきましょう。
低学年コース
KECゼミナールの低学年コースは、小学1~3年生を対象としたコースです。基本的には国語や算数、英語などの授業を展開しています。 ただ、本コースでは一般的な算数ではなく、問題の意味や内容をよく読んで自分で「式をつくる力」を養う「玉井式国語的算数教室」や、空間認識能力を育み公式に頼らない図形脳を育てる「KIWAMI AAA+図形の極」を取り入れているのが特徴です。映像教材を使用しているので、算数的思考力だけでなく読解力も身に付くでしょう。
中学受験コース
KECゼミナールの中学受験コースは、小学4~6年生を対象としたコースです。難関私立中に多数の合格者を輩出していることから、信頼性や指導力の高さがうかがえます。 中学受験コースの魅力は「講師力」と「G-PDCAサイクル」です。KECゼミナールの講師は、高い採用倍率を突破した実力派。 対話形式授業なので、生徒の学習力だけでなく表現力やコミュニケーション能力も養えます。G-PDCAサイクルとは「計画(Plan)」「意欲的な学習(Do)」「実力を確認・評価(Check)」「自分の課題の解決策を考える(Action)」サイクルのことです。 KECゼミナールでは独自開発の「合格Road Map」を配布し、G-PDCAサイクルスムーズに循環させているので、最適・最短ルートでの志望校への合格が目指せるでしょう。
高校受験コース
KECゼミナールの高校受験コースは、小学4年生~中学3年生を対象としたコースです。高校入試対策はもちろん、手厚い定期テスト対策や人間力の育成までトータルでサポートしているのが特徴です。 近年は、大学入試だけでなく高校入試でも「思考力・判断力・表現力」を求める問題が増加傾向にあります。高校受験コースでは変化の多い高校入試に対応した学習プログラムを実施しているので、安心して受験へ臨めるでしょう。 夏期・冬期勉強合宿や宿泊を伴わない「受験強化特訓」、最先端のシステムを取り入れた「ICT」により、さらなる学力向上が目指せます。
公立中学進学プライムコース
KECゼミナールの公立中学進学プライムコースは、小学5~6年生を対象としたコースです。基本的には難関市立中学校への受験対策ではなく、公立中学への進学に伴う基礎学力の定着・向上が目的です。 小学校の授業から中学校の授業へスムーズに移行できるように、通常の授業だけでなく話の聞き方やノートの取り方なども教えてくれます。ロードマップを活用した学習習慣の定着や、学習計画の立案も実施しています。 勉強がルーティン化されるので、「勉強が苦手」「なかなか机に向かえない」という小学生におすすめです。
KECゼミナールの合格実績
KECゼミナールの合格実績をここでは紹介します。2021年の実績なので、ぜひ参考にしてみてください。
中学受験
・奈良女子大学附属中等教育学校 44名
・大阪教育大学附属天王寺中学校 33名
・京都教育大学附属桃山中学校 22名
・奈良学園登美ヶ丘中学校 79名
・奈良学園中学校 32名
高校受験
・奈良高等学校 26名
・畝傍高等学校 34名
・郡山高等学校 33名
・帝塚山高等学校 26名
・奈良大学附属高等学校 111名
プロジェクターを活用した「学View」で効率的な学習を
その他にも、KECは他学習塾との差をつけるため、さまざまな試みを教育の場にて行っています。これは中学部のみではありますが、現在ユニークな試みとして関西の教育現場からも高い注目を集めているのが「学View」というものです。
これはいったいどのようなものなのかというと、とてもシンプルな取り組みです。これは教室内にてプロジェクターを使用し、その映像に授業の内容等を投影していきます。生徒たちはあらかじめ配布されているオリジナル教材「KECノート」を閲覧しながら授業を進める形式となっているのです。
これによっていったいどのような効果が期待できるのかというと、「板書」によるムダな時間の削減です。
黒板に授業の内容を書いていくというのは昔ながらのやり方であり、動作を経由するため内容が覚えやすくなるという肯定的な意見もありますが、KECとしては「時間の浪費を生じさせてしまう」という考えのようで、この学Viewを考案しました。
プロジェクターによる映像の投影、そしてKECノートによる効率的なレジュメの使用配布によって、KECはよりスムーズかつスピーディな学習を狙っています。
KECノートには従来の教科書とは異なり、試験に重要なポイントに重点をおかれた解説がなされているので、そういった意味でも非常に効率的な学習が期待できるでしょう。
短時間集中型で、正しい生活習慣と両立
学習塾と言えば、30~50代の保護者の方の間では、いまだ「半日以上を費やして勉強を行う」というイメージが強く、学習塾へ通うことによってさまざまなことを断念しなければならないと考えている方も多いのではないでしょうか。
事実、学習塾へ夜遅くまで通うことによって生活習慣によくない影響が出てしまい、小学生や中学生といった育ちざかりの子どもの身体にダメージを及ぼすようなことがあってしまっては、勉強どころではありません。
そうした考えから、学習塾の利用にあまり肯定的でない保護者の方も多いようですね。しかし、このKECはそうしたよくない生活習慣を子どもに植え付けないための勉強法を実践しています。それは、短期集中型の勉強法です。
長時間ダラダラと勉強を続けるのではなく、ごくごく短い時間のみを勉強に費やし、その時間に集中力を一点に注ぎ込むことにより、ショートタイムでありながら非常に効率のよい成果が期待できると踏んでいるのです。
それによって、KECの授業は夜19時までに終えられるようになっています。短期集中型授業の実践においては、プロの講師がポイントや課題点を徹底的にフォロー。抜けや落とし穴にはまってしまわないよう、短い時間でありながら濃厚なサービスが期待できます。
コストパフォーマンスに関して他教室と比較を行った結果
このランキングを作成するにあたって、奈良県エリアのさまざまな学習塾の情報を比較検討しました。勉強法や合格の実績のみならず、コストパフォーマンス等についてもしっかりと見比べています。
このKECゼミナールも例外ではなく、1位にランクインした市田塾、そして他多くの学習塾と比較を行い、どういった点が優れているのか、そしてどういったポイントが気になるのかをしっかりチェックしました。
その結果、私が少々このKECゼミナールについて気になったのは、コストパフォーマンスの点です。
基本的な授業料自体はそれほど高くはないのですが、日曜特訓や模擬テスト等の参加は有料となっているので、それに参加し続けることによって結果的に割高となってしまうことがしばしばあるようです。
1位の市田塾はそうした点でコストがかからなかったので、やはり気にかかってしまうポイントだと言えます。
また、生徒の成績が悪い場合、個別の部門を勧められることとなるので、場合によっては月額10万を超えることすら考えられます。
KECゼミナールの体験教室に行ってみよう
KECゼミナールはプロジェクターとオリジナルテキストを用意したり、授業開始5分間に講師によるモチベーショントークをおこなったりするなど、生徒のやる気を引き出すような新しい試みを実施しています。 対話形式授業なので、表現力や主体性も育つでしょう。
ロードマップを活用した学習習慣の定着や、学習計画の立案も実施しているのもポイントです。 「子どもが自分から勉強するようになってほしい」「勉強を習慣化してほしい」という家庭にはおすすめです。KECゼミナールでは体験教室を実施しているので、実際の教室の雰囲気を知りたい方はぜひWEBや電話で予約してみてください。
KECゼミナールのHPはこちらKECゼミナールに寄せられた口コミ
ここからは、KECゼミナールに寄せられた口コミ・評判をご紹介します。判断材料のひとつとして、ぜひ参考にしてくださいね。
・講師 熱心な指導者が多かったので、子どももそれなりに頑張ることができました。
・カリキュラム カリキュラム、教材ともに高校入試に向けてよく考えて準備されていたように思います。
・塾の周りの環境 JR奈良駅の近くにあり、繁華街もないので、治安は良く安心できました。
・塾内の環境 設備も衛生面も良く、問題ありません。
落ち着いて学習できる環境でした。
・良いところや要望 子どもの気持ちに寄り添う指導であり、満足しています。
教材も良いので特に問題ありません。
引用元:https://www.jyukunavi.jp/
・カリキュラム テキストにわかりやすい解説がついていて、先生の解説も交えて聞くととてもわかりやすくなる ・塾の周りの環境 塾の近くにバス停があるので、そこで降りればすぐなので良かった。
・塾内の環境 雑音が多くうるさい生徒もいたためたまに集中出来ない時があった ・良いところや要望 良いところや要望について私が思い当たることは特にありません。
・その他 私が塾に通っていて気づいたことや感じたことは特にありませんでしたので書くことはございません。
引用元:https://www.jyukunavi.jp/
KECゼミナールの企業情報
住所 | 〒631-0036 奈良県 奈良市学園北2-1-24 KBK学園前ビル2F・3F |
電話番号 | 050-7562-0111 |
営業時間 | 13:30~21:00 |
定休日 | なし |
塾の料金は少し高めですが、その分他の塾にないようなことを行っています。
その1つがモチベーショントークです。授業の最初の5分間でそのモチベーショントークを行っています。テーマとしては「なぜ今勉強しなければならないのか」「将来の夢に近づく方法」など、生徒の勉強意欲が高まるような話をします。
ただ授業を教えるだけではなく、勉強する目的などを改めて理解させてから、授業を行うことにより、向上心が高まり授業にも集中できそうですね。
KECゼミナールでは「短時間・集中型授業」を提唱しており、オリジナル教材である「KECノート」を使って授業を進めていきます。その教材を使うことにより板書の時間を極力削ります。
またその教材とプラスで、講師がテストや受験を分析し、ポイントをまとめて分かりやすく授業を行うので授業内容が頭に入ってきやすいです。生徒の集中力は限られているので、このような授業は生徒にとって効率よく勉強できる機会なのではないでしょうか。
口コミにもあるように料金は受講する授業の数によって決まるので、分かりやすい料金設定になっています。 しかし教材費やテスト、特別対策講座などを受講する場合は別途料金が必要なので注意しましょう。 教材に関しては受講していない教科でも買うことができるので、授業を受けるまでではないけど自分で少し勉強したい!というときに便利です。 また、授業時間外でも講師は質問に答えてくれるので、生徒が相談しやすい環境が整っている点も有難いですよね。